ポルタレン~Rテープ(1%ジクロフ工ナクナトリウム含有)の抗炎症および鎮痛作用の評価-3.5%または0.5%フ工ルビナク,および1.75%インドメタシン外用貼付剤との効力比較-

摘要

ジクロフェナクは，炎症と疼痛に対する治療薬として長年にわたり使用されてきた非ステロイド性鎮痛·抗炎症薬（NSAIDs)である。本薬はカルボン酸基を有するフェニル酢酸系誘導体であり，弱酸性かつ疎水性で高たん白結合能を有し，分布容積は小さい。これらの特性により，本薬は炎症部位への良好な移行性および貯留性を示すことが明らかになつている。ジクロフェナクの作用機序は，他のNSAIDsと同様に，ァラキドン酸からprostaglandin (PG), thromboxaneやprostacyclinsへの変換に関与するcyclooxgenease (COX)を阻害することによるPG生合成抑制と考えられている。