高トラック密度SPTヘッドの磁界解析(3)－テイパード主磁極，テイパードリターンパスおよびサイドシールドを有する構造の検討

摘要

垂直磁気記録単磁極（SPT）ヘッドにより高線記録密度および高トラック密度を実現するためには，強い記録磁界を発生す．ること，高い記録磁界勾配であること，隣接トラックへの漏れ磁界を抑えること，かつスキュー問題が発生しない記録磁界分布を有すること，などが重要である．我々はこれらを実現するために有限要素法による記録磁界解析を行い，サイドシールドヨーク，ティパード主磁極およびティパードトレーリング側リターンパスを導入した．その結果，1Tb/in{sup}2（トラック幅：38nm）なる面密度を仮定した場合に，スキュー問題が発生しない記録磁界分布を有し，記録磁界強度18kOe，最大記録磁界勾配481 Oem，（隣接トラック中央での漏れ磁界強度）／（記録トラック中央における記録磁界強度）＝0.16なる値を得たので報告する．