サイドローブ抑圧を目的としたサブアレー3次元配置最適化方式の処理時間検討

摘要

分散レーダは小規模のサブアレーアンテナ（以下サブアレー）を複数個、分散配置し、各サブアレーの出力を合成することで、探知性能向上を図る方式であり、サイドローブの抑圧が課題となる。本課題に対して、最適化技術を適用し、3次元空間上にサブアレーを配置する場合、上記課題に加え、最適化に要する処理時間が課題となる。本稿では、レーダの正面方向に垂直な平面区画を複数用意し、この平面状のみにサブアレーを配置することで3次元化を実現する方式について述べる。結果として、評価範囲をビーム幅の1/4の刻み幅の座標のみに限定することで、処理時間の削減を図り、処理時間26秒前後でサイドローブレベルが約-11d8となる配置を得ることができた。