市街地伝搬環境における携帯端末向けキャリアアグリゲーションの一検討

摘要

高速·大容量の無線通信を実現するLTE-Advancedでは，複数の周波数を束ねて帯域を拡張するCarrier Aggregationが実用化されている．市街地でCarrier Aggregationを適用した場合，周波数に応じて到来波の振幅と位相が異なる．また，端末に複数のアンテナを搭載するため，指向性の違いにより伝搬環境が異なって見える．この影響を評価するために，見通し内，見通し外の市街地モデルを製作し，レイトレース法を用いて解析を行った．市街地モデルの中にマイクロセル，スモールセル環境を構築するとともに，見通し内外の観測点を設定し，それぞれチャネル容量を求め，キャリアアグリグーションの最適化について検討する．