北東太平洋東部海域資源調査におけるマグロ延縄の漂流形状と短縮率

摘要

まぐろ延縄の釣針水深分布はマグロ、カジキ類のCPUEを標準化する手法の一つであるハビタットモデルの重要なパラメーターのひとつである。浮延縄の釣針水深は敷設された幹縄の水中形状に依存し，延縄の浮縄長，枝縄長，浮子間の直線距離と幹縄長により設定される。短縮率は，幹縄の長さに対する浮子問の直線距離の比で表される幹縄の水中形状，垂れ下がり具合の指標である。一般に延縄の操業では，投縄時に船の航走速度に対する幹縄の繰り出し速度を調節することで短縮率を設定している。これまで延縄の浮子問距離を計測する　ことが非常に困難であったため，釣針水深分布の推定に　は投縄時に船の航走速度と幹縄の繰り出し速度の速度比　によって設定した設定短縮率の億を使用している。