プロテインキナーゼCの発見者西塚泰美先生を悼む

摘要

11月4日の朝，研究室の電話が鳴るので受話器を取ると，東京化学同人の小澤美奈子社長の声で，「西塚先生のご訃報をお聞き及びかと思いますが…」と仰しゃるので，まったく信じられない話で絶句した．各紙の当日の夕刊あるいは翌日の朝刊に一斉に訃報が掲載されたが，恩師の早石修先生が京都新聞で，「自分にとっては五十年来の弟，息子のような存在で，…突然のことで最初は信じられなかった」と仰しゃっている．訃報を耳にした直接に電話したときに，早石先生は落ち込んでおられた．