木造三階建て学校の実大火災実験(第一一回)不燃仕上げ、バルコ二ー設置等で効果を確認

摘要

耐火建築物とすることが義務付けられている三階建ての学校について、木造準耐火建築物でも可能となるようにするための、国土技術政策総合研究所による第一一回目の木造三階建て学校実大火災実験が二月二五日に岐阜県下呂市で実施された。詳細なデータ解析はこれからのことになるが、当日の実験後に行われた記者会見では、第一回目の実験(予備実験)で問題となっていた開口部からの上階への延焼や内部の延焼拡大に関しては、バルコニ1や庇の設置、不燃仕上げの壁面効果、防火戸による遮断性などに関して、期待する効果が見られたことが、表明された。