頸部装着三軸加速度センサを用いた乳牛の行動解析

摘要

近年，牛群の規模拡大が急速に進んでいるが， 大規模牛群においては個体観察時間が確保でき ず，十分な行動の評価ができなくなってきてい る.そのため個体観察の自動化は，労力の軽減や 生産性向上にとって必須である.動物の行動をモ 二夕する方法として三軸加速度センサがあり，当 研究室では三軸加速度センサを用いて歩様診断， 蹄病診断，削蹄の良否の診断，発情予知.分娩予 知などについてその有用性を明らかにしてきた. 今回，三軸加速度センサを用いた牛の基本動作の 加速度パターンを明らかにする目的で，牛の頸部 にセンサを装着し，加速度と各種行動との関係を 検討した.