(118)鋼床版用渦流探傷機の高精度化に関する解析的研究

摘要

鋼床版は，軽量である，架設工期が短い，高い設計自由度を有しているなどの利点から，多くの橋梁に用いられてきた．しかしながら，近年多くの疲労亀裂が発見され維持管理上問題となっている．特に，閉断面トラフリブ内部の溶接部から発生しデッキプレートを貫通する亀裂（以下，デッキ貫通亀裂）は外観からの発見が困難であり，これが遅れると亀裂は進展を続け最終的に路面陥没につながる危険もあるため，この種の亀裂を対象とした実用的な鋼床版検査手法の確立が求められている．