韓国におけるクロソィ養殖業 計画生産実現に求められる意識改革

摘要

つてきた。だが近年、種苗生産の特殊性に起因する魚価の乱高下によって、生産量は大きく滅少。その解決のためには生産者の意識改革による計画生産が必要となっている。クロソィは、韓国の養殖業の中でもヒラメに次ぐ第2位の生産量を誇る養殖魚である。199o年代に人工種苗の生産が成功してから海上生簀でクロソィ養殖ができるようになり、養殖産業として本格化した。クロソィはほかの魚類に比べ病気にも強く、養殖環境に順応しやすいという長所が多かったことから、韓国の養殖魚種として広く普及した。小規模であつても誰でも手軽に養殖が可能という特徴から魚類養殖の中で最も経営体数が多く、 S年には7 70経営体となった。しかし、魚類養殖業の代表として脚光を浴びたクロソィであつたが、最近になって衰退を余儀なくされている。その背景には何があるのだろうか。本稿では、韓国のクロソィ養殖の健康状態を診断してみたい。