産地フォーカス-岐阜県のマス類一県産3倍体卵供給開始！加工と大型で進む付加価値化

摘要

岐阜県は周囲を7県に囲まれた海なし県で、内水面養殖が盛んに行われている。内水面養殖生産量は全国第6位の1437t。海なし県としては全国1位の養殖生産量を誇る。岐阜県は大小合わせて435の一級河川を有する。飛驟山脈など高所から流れる冷涼な河川水を用いて、県北部ではニジマス、アマゴなどのマス類の養殖が盛んに行われている。一方、南部では地下水を用いたァュの養殖が主に行われている。2012年の岐阜県のマス類生産量は566t (うちニジマス264tで第6位、その他のマス類第2位)で全国第4位(図ー)となっている。これは、全国のマス類生産量のうち約7%を占める。岐阜県ではマス類の養殖が盛んに行われてきたが、近年の消費不振とともに生産量は減少、12年の生産量はピ—ク時の78年のわずか3%となった。