カヮ八ギ，ゥマヅラ八ギの商品特性と産地動向

摘要

2000円おを超えて推移する養殖魚種がなかなかない状況の中で、カヮハギ、ゥマヅラハギは数量が増えても相場が下がらない希有な魚種になっている。2011年1月から化年12月にかけての築地市場荷受けの力ヮハギ活魚の取り扱い価格を見ても入荷量増加、単価上昇が継続しており、需要の拡大傾向が分かるだろう(図丄。ハギ類は基本的にはプリやマダイなどとの混養が中心であつたが、近年では海面および陸上養殖での単独養￥増えており、新規参入が増加傾向にある。レンサ球菌症ワクチンの追加承認、人工種苗生産の増加など産業としての注目度も高まつているが、依然として、天然種苗が主体であるがゆえに、その供給が安定しないというリスクもある。残念ながら15-16年が不漁となったことから、16年秋のシ—ズン開始から流通量は大きく減少し、相場は5000円近くの超高値になっている。とはいえ、高い二—ズは健在で、業務筋を中心に「高くてもあれば動く」といった状態が続いている。