RS新技術開発事業におけるヒラメのクドアリスク管理技術の研究と開発

摘要

農林水産省は、2015年11月5日、中央合同庁舎第4号館にて「レギュラトリ—サイエンス(RS)新技術開発事業」の研究成果報告会を行った。報告会では、食品安全や動物衛生および植物防疫に関する施策の決定に必要な科学的根拠を得るベく実施している本事業のうち、M年度に終了した4つの研究課題について発表がなされた。本稿では§水産総合研究セン夕—増養殖研究所の森広一郎氏が発表した「寄生虫(クドア,セプテンプンクタ—タ)に対するリスク管理に必要な技術開発」におけるクドア防除対策や検査クドア.セプテンプンクタータ(Kudoa sepiempuncMo以下クドア)はヒラメの筋肉中に寄生する粘液胞子虫の1種である。生活環は解明されていないが、ほかのクドア属の寄生虫と同様に魚から魚に感染することはないと考えられている。