中学生サッカー選手における身体機能とハムストリングス肉離れの関連性について

摘要

サッカーは下肢を中心にボールをコンドロールし，激 しいコンタクトを伴うスポーツ種目であるため，外傷や 障害の発生頻度は高い.また，中学生のサッカーのプレー スタイルの特徴として，スピードのある激しいプレーや ボディコンタクトは少ない.そのため，大きな外傷は少 なく ，障害の発生頻度が高いことが成人の場合と異なる.中学生期は，サッカー選手としての技術向上をめざすための重要な時期であると同時に，技術習得の効率が高い時期である.しかし，思春期の身体成長期と重なりス ポ一ッ障害の発生が増加する時期である.この時期は, 骨が急速に長軸方向に発達するが，筋や腱?関節包など の軟部組織の成長は遅く，発育の個人差が大きい.