鉄鋼需要成長諸国が牽引メーカーに随伴海外市場に重点

摘要

直近の実質国内総生産（GDP）の改定値は，輸出増を起点とした景気の回復に伴う影響が設備投資や個人消費などに広がりつつあることを示している．経済専門家の見立てをトータルすると，10年度の成長率は3％に迫るとの見通し．大企業の景況感も総じて上昇している．この背景には前記した通り海外需要の伸びを捉えた輸出が好調に推移していることがある．ただ一方で中堅，中小企業は依然厳しい景況感の中にあり，業況の回復に格差が出ているのは否めない．