光パルス位置変調を用いたUWB QAMインパルス無線信号発生

摘要

RZ短パルスを広帯域BPFで切り出すことにより無線信号に変換するUWBインパルス無線（UWB-IR）方式で，パルス信号の位置変調を利用したUWB-IR信号の位相変調と，その復調方式として2段階の周波数シフトによりダウンコンバージョンすることを提案してきた．本研究では，この変復調方式を用いて，5Gb/s QAM UWB-IR通信の実験を行い，無線伝送距離1.5mにおいて通信限界であるQ値3以上が得られたので報告する．また，UWB-IRにはスペクトルマスクによる電力制限により，通信可能距離に限界が生じる．この問題を複数のアンテナを使用するMISO伝送技術を用いる事で、通信品質を改善させる事をシミュレーションにより示した．