広域同期型光スイッチ網における高精度時刻同期手法の検討

摘要

広域同期型光スイッチ網では，光バースト生成タイミングと光スイッチの切り替えタイミングを高精度で時刻同期された制御系により周期的に細御する．したがって，時刻同期誤差や温度変動による遅延推定誤差吸収のためにガードタイムが必要となる．これまでの研究では，最長パスおよび最大の温度変動を考慮した最悪値設計が用いられていた．本稿では，経路長に応じて設計を行う経路別設計，およびIEEE1588時刻同期プロトコルにより伝搬遅延時間を実際に測定する遅延測定設計について検討し，最悪値設計と比較した各設計の効果をシミチレーションにより評価する．