IPAにおけるクラウドセキュリティへの取組とCloud Security Alliance（CSA）の最新動向

摘要

IPAセキュリティセンターでは、社会的インパクトが大きく重要性が増しているクラウドコンピューティングについて、そのセキュリティ面を中心に調査研究を進めている。具体的には内外の研究や評価レポートの収集·分析、関係する調査機関等やクラウド事業者等との情報交流、クラウドの利活用促進に向けての環境整備、普及啓発等である。講演の前半では、このようなIPAの活動の概要や、クラウドのセキュリティに関する議論の概観をご紹介する。IPAのクラウドに関する海外との交流範囲は、米国NIST、欧州ENISA等多岐にわたるが、2010年に相互協力協定を締結したCSA（Cloud Security Alliance）とは、密度高く情報交流を行っている。講演の後半では、CSAの概要を説明するとともに、CSAの最新のプレゼンテーションの抜粋を紹介する形で、CSAの動向に関する最新の情報をご説明する。