内部演算精度拡張を伴う動画像符号化方式における局所画像特性を用いたフレームメモリ圧縮法

摘要

本稿では、時間方向と空間方向で予測を行う動画像符号化処理の内部演算精度拡張を行う方式において、復号画像を保持するフレームメモリに格納するデータを圧縮する手法を提案する。内部演算結果を高精度で保持すると丸め誤差の伝搬を抑えることができ符号化効率が向上するが、フレームメモリの容量とバンド幅が増えてしまう。そこで、画像の局所的な特性を用いてフレームメモリに格納する際に画素データの圧縮、読み出す際に伸張を行うことで、フレームメモリの増加を抑える。H.264/MPEG-4AVCに提案法を適用した際の実験結果を示す。