多様なユーザプロファイルに対応したリソース指向データレポジトリの試作

摘要

真にキラーサービスとなり得るコンテキスト適応型サービスを実現するためには，より多様なコンテキスト情報を，より多くのサービス提供者に対して開示することが可能な機構が必要である．このような考えに基づき我々は，「いまだけ·ここだけ·あなただけ」を表現するコンテキスト情報を，コンテキスト情報とサービス提供者の関係を制御する主体である「ユーザ」の視点から捉え直し，ユーザに関する「プロファイル情報」として再構築して再利用できる機構として，「HoRUS（History of Resources in Ubiquitous Services）」の検討を進めてきた．本稿では，これまでに検討してきた要求条件および設計指針をベースに，多種多様なプロファイル情報を管理できるように試作したHoRUSの設計と実装について述べる．