基礎の基礎

摘要

プロテインホスファターゼはリン酸化セリン（Ser),スレオニン〔Thr),チロシン（Tyr)残基を持つタンパク質の脱リン酸化を触媒する酵素であり． タンパク質のリン酸化を担うプロテインキナーゼと相反する生化学反応を担い，タンパク質のリン酸化状態をにコントロールすることで多彩な細胞機能の制御に関与すると考えられている〔01).プロテインホスファターゼは． 1940年代のCoriらのグリコーゲンの代謝研究において，ホスホリラーゼa（活性型）をホスホリラーゼb（不活性型）に変換する酵素として最初に見いだされた． このプロテインホスファターゼは． 現在PP1と命名されている．