投稿品質の立体構造の図を作る

摘要

タンパク質や核酸のような多数の原子からなる分子の立体構造を図にうまく表現することはそれほど簡単なことではありません．立体構造表示法の中で，現実に一番近いと思われる空間充塡モデル（spac e f illing mode l, CPKモデル，球モデルなどと呼ばれる）を使うと，タンパク質の表面の様子しかわからす，どの夕ンパク質も同じに見えてしまいます．生体高分子の立体構造を表示するには，最初にどのような目的で絵を描きたいのかを明確にすることが大切です．1種類の表示法だけでなく，強調したい部分や結合している低分子量 分子を異なる方法で表示して，組み合わせて使うことが有効です． 配色を工夫して。多くの情報を入れ込みながら，統一感があるようにします、結構，金色や銀色も悪くありません．表面を半透明にするテク二ックもあります． 見やすい図を作ることは案外難しく，経験と少しのセンスが必要になります．初心者が陥りやすいのは，情報を詰め込みすぎて。込み入った図を作ってしまうことです．芸術的に個性を発揮する必要はありません．雑誌をばらぱらめくって。自分が気に入った絵を選び．まねをするのがお勧めです．