サイトカイソによるTh17とiTregの分化制御

摘要

免疫系ホメオスタシスの維持には免疫の中枢と呼ばれるヘルパーT（Th）細胞が主要な役割を果たしている．Th細胞には，正の応答を起こすエフ工クタ一丁h細胞と，積極的に負の応答を促す抑制性丁卿包か存在し，これらの餅ヒおよび増幅はサイトカインの刺激により厳密に制御される．近年，新たなエフエクタ一丁h細胞としてTh17細胞が，また負の応答を担う抑制性T細胞としてFoxp3陽性のiTreg（inducibleleg）が知られるようになった興味深いことにTh17とiTregは同じTGF－βによって誘導される.本稿ではサイトカインによるTh17とiTregの誘導と制御について最新の情報を提供する．