“第50回生命科学夏の学校”の開催報告～ 生命科学の歴史を振り返り，未来を切り拓く～

摘要

20 10年9月3日（金）～ 9 月5 日（日）に第50 回生命科学夏の学校が開催された． 50回目の開催を記念し，生化学若い研究者の会（以下，生化若手の会）のOB/OGを招いた結果，一般の参加者数は171人，講師やOB/OGの参加者数は計4 8 名となった。夏の学校は“若手研究者同士の交流の場”として，50年もの間続いてきた．また，研究交流にとどまらず，過去には男女共同参画，オーバードクター問題など，それぞれの世代の若手が問題意識を持ったテーマについてシンポジウムを行ってきた．最近では，アウトリーチに関するシンポジウムや，社会の中の科学研究の意義を問うようなシンポジウムを開催している． 今年は，「生命科学の歴史を振り返り，未来を切り拓く」をコンセプトに，現在の若手研究者とOB/OGがともに交流を深められるようなプログラムを構成した（表 1)．本稿ではこれらのプログラムの内容を紹介していく．