残るものと残らないもの

摘要

情報研究の業界もそのときどきの流行に影響される世間のーつというところがあります．これまで，カタストロフイ，ニューロ，フアジィ，カオス，ユビキタス，スモールワールド，Web 2.0，SNS，クラウドなどの大波の流行と個々の分野内での小波の流行に，少なからずの人が影響されて来ました．流行に乗る研究というのは評価にバイアスがかかるので一時的に“得”したように見えますが，その分実際はつまらぬことをやらされていたと後で後悔することもあります．あれこれ考えると，研究の歴史の中で，そのときどきの成果が流行の“泡”となって消えるものがある一方，消えないで今でも残っているものがあることに気づかされます．