3次元ゲル線量計入門?ポリマ一ゲル線量計を中心として?

摘要

高齢化が進むにっれて,日本人の2人に1人は癌 (ガン)になるといわれる昨今,癌はもはや最も身近な病気のひとっである.しかしその一方,その治療技術も日々進歩してきている.癌の治療は,外科療法,化学療法,そして放射線療法の3っに大別される.通常はこれらを組み合わせた治療が行われるが,近年特に,患者にとって負担の少ない放射線治療が注目されている.その放射線治療も機器の発達により,正常な組織ヘのダメ一ジを低減しっっ,腫瘍の形に合わせて線量を集中させて照射を行う,強度変調放射線治療(IMRT : Intensity Modulated Radiation Therapy)や定位放射線治療(SRT : Sterotactic RadioTherapy ),陽子線や炭素線,中性子線を用いた粒子線治療(PT : Particle Therapy)といった高精度放射線治療が可能となってきている.