ゲルマィクロ反応分離にょる銀の選択的還元吸著プロセスの構築

摘要

金（Au），銀（Ag），パラジウム（Pd）等の貴金属は，携帯電話を始めとするさまざまな電子機器の回路基盤に使用されている．これら貴金属は，一次資源より産山される畳が限られていることから，電子基盤スクラップ（2次資源）からの回収.再資源化が期待されている．一例として，PHSを含む携帯電話は軽塵化.廉価化とともに高機能化が進み，その利用者数は急増している．1996年以降，年1，000万台の加入増があり，1999年10月現在累計稼動台数は5，245万台である．一方で，使用済み携帯電話の年間台数は約3，000万台に達しているl）．携帯電静1台当りの重畳は約100gであるとすると，年間約3，000トンの携帯電話が廃寮されていることになる．この携帯電前に内蔵されている電子基鰍こはAg，Au，Pd等の貴金属が使われている．携帯電話1トン当りに換算すると，Ag2kg，AuO．28kg，PdO?．14kg，他の金屑はベースメタルとしての銅（Cu）140kg，鉄，アルミ分等である．