国立公園における国有林の役割と課題

摘要

最初に私と風立公園行政との関わりを若干述べておく。 私は林野庁の職員であるが、岐阜県に出向の機会があり、自然公園行政担当の課長をさせて頂いた。 乗鞍の畳平に、後に県の独自課税（乗鞍環境税）に発展する仕組みを検討し、その実硯を図ったはか、後にガイド付きの利用を導入した県立自然公園の指定にも携わった。 また、林野庁では、知床、屋久島、白神山地の世帰日然遺産の登録に当たって、行政側の一員として色々と実務的なことをやらせて頂いた。 そのほか、森林生態系保護地域制度の創設の時にも、当時ユネスコのMAB（人間と生物圏計画）の計画を日本の国有林へ導入して行こうということで、若干のお手伝いをさせて頂いた占そういうことで、私は国立公園について多少の経験はあるが、何分にも行政からの関わり方なのであまり深い研究はしていない。 そのような者ではあるが、若干のコメントをさせて頂きたい。