富士山火山防災ウィーク?パネル展富士山の自然?火山防災を知ろう—富士山と共に生きていくために—

摘要

山梨県富士山科学研究所（旧称：山梨県環境科学研究所）では，「富士山の自然?火山防災を知ろう」をテーマに，国土交通省中部地方整備局富士砂防事務所と関東地方整備局富士川砂防事務所との共催で，富士山火山防災ウィーク?パネル展「富士山の自然?火山防災を知ろう一富士山と共に生きていくために一」を開催しています。今年2014年は，2004年から始めて10回目の開催となりました。その開催趣旨は，富士山は約300年間噴火をしていませんが，2000年末以降の低周波地震の増加から富士山は活火山であることが再認識され，次の噴火に備えて，日頃から何をしていけばいいかを考えておく必要が出てきました。さらに富士山とともに生きていくためには，富士山がもたらす恵みを知り，そのなりたちに学ぶことが重要です。このようなことを学ぶ機会を増やすために，富士山の自然について，植物，動物から活火山としての富士山の歴史や災害および富士五湖の生い立ちなどを分かりやすく解説したパネル展を企画した次第です（図1，写真1）。