11th International Workshop on Non-Neutral Plas? mas(NNP2014)および 6th International Confer? ence on Trapped Charged Particles and Funda- mental Physics(TCP2014)

摘要

2014年12月1日から4日まで,香川県高松市でllthIn- ternational Workshop on Non-neutral Plasmas （NNP:第11回非中性プラズマ国際ワークショップ）が開催された.本会議は非中性プラズマ,反粒子?反物質プラズマ,強結合プラズマ,イオントラップおよびダストプラズマに関する最新の研究成果を発表する場として,1988年の初回以降2年から4年程度の間隔で米国,ヨーロッパで開催されてきた.今回はアジアでの初開催であり,また初の試みとして 6th International Conference on Trapped Charged Particle and Fundamental Physics (TCP)との joint poster sessionおよびjoint oral sessionが行われた.TCPは本学会誌では馴染みのない会議であるが,その名の通り「荷電粒子の閉じ込め」に特化した国際会議である.1994年以降,4年に一回のペースで開催されており,こちらもアジアでは初の開催となる.トピックスとしては反物質を始めとしてイオントラップ,多価イオンの精密測定,量子ドットのような低温?低密度の少数粒子をいかに精密に閉じ込めるか,といった方向のみならずStorage Ring Physicsや荷電粒子ビーム物理のような高エネルギー粒子の閉じ込めをもターゲットとしている.1998年Asilomar (USA)の第二回TCP会議の時点で既に"Plasma Effects and Collective Behavior"のトピックスがあり,非中性プラズマとの繋がりが強い学会である.このような背景から,今回のjointは反物質プラズマと反水素生成,強結合プラズマと多価イオンの精密測定および量子コンピュータ一等,両会議に共通するテーマを中心として開催する運びとなった.