「世界一空が美しい大陸 南極の図鑑」

摘要

本書は第50次南極地域観測隊（2008年12月発，2010年3月帰国）で気水圏モニ夕リング隊員として，昭和基地での越冬観測に従事された武田康男氏（千葉県立東葛飾高等学校教諭）が南極で撮影した写真をまとめた本である．「清浄な空と，手っかずの大地で起きる，夢のように美しい自然現象」と本の帯に書いてあるが，まさにその通りの大変美しく，貴重な写真が紹介されている．青色や紫色のオーロラ，日の出の時の緑，青，紫の閃光（通常はグリーンフラッシュと言われている現象），極成層圏雲，極中間圏雲，南極氷床上のカタバ風による地吹雪，様々な形の雪結晶など，この本でしか見ることができない貴重な写真である．