2008年6月23-27日にコロラド州ボルダーにて,第9回WRFューザー会議が開催された.この会議は,非静力学数値気象モデルWRF(Skamarock et al.2008)のューザー開発者が一堂に会し,WRFの開発状況やューザーから上がってくる問題点などを通じて,ューザーと開発者の相互情報交換を行うことが主な目的である.今年の会議には世界各国から255人の参加があり講演数も延べ168件あって,会議の規模は年々拡大している.日本からの参加者も,自らの研究発表のみならず,研究者との意見交換を通じて,研究面またWRFを動かす上での実用面でのノウハウを吸収していた.特に2008年は,WRFのVersion 3が3月にリリースされたこともあり,2007年に開催された第8回会議と比較しWRFの物理過程についての講演が多かった.また,化学過程を考慮したWRF/Chemについての講演及び専門家の参加が特に今年は多かった.今後もこの分野の参加者が増えてくるものと思われる.例年初日は,WRFのワーキンググループから現在の開発状況についての討論があり,2日目からー般講演,最終日はWRFアプリケーションのチュートリアルがある.
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