「生涯独身」のお悩みニーズを狙え:不便、不安の解消支援に商機

摘要

東日本大震災後、「絆」「つながり」などと叫ばれながらも、2011年の婚姻件数は戦後最少に落ち込み、単身者世帯は全体の3分の1を占めるまでになった。日経産業地域研究所の調査でも「結婚したいと思わない」人が2割強いた。そんな「生涯独身希望者」は、かつてのような優雅なシングル生活を享受しているわけではない。消費生活は抑え気味で、ぢしろ単身生活上の不便や不満を解消する「セーフティーネット」的サービスに関心を持っている。老後への不安から、長生きを望まないという傾向さえ見えてきた。