余暇活動のルネサンス志向の台頭

摘要

2010年の「レジャー白書」は現実と希望のギャップという視点が目立つ。それぞれの余暇活動ごとの参加希望率と参加率の差が示す潜在需要（DATA3）だけでなく、過去の経験者に絞った潜在需要に注目している（DATA4）。経験者をターゲットにした「リバイバル需要」開拓のほうが、新規顧客の開拓より費用対効果が高いとして、ここ数年、白書が着目してきた問題意識だ。今年、回復傾向がみられる海外旅行は、この潜在需要が2000万人を超えている点は注目される。現在と今後の余暇の楽しみ·目的の比較（DATA5）や、今後10年に増やしたい余暇時間と現荏との比較（DATA6）も重要なポイントだ。調査ではこの10年で増えた余暇時間についても尋ねており、「インターネットの利用（ブロク閲覧など）」が80．6％で断トツ。