兵庫県立大学での新入生倫理教育

摘要

兵庫県立大学は2004年に神戸商科大学、姫路工業大学、看護大学の県立3大学が合併して誕生し た新しい大学である。そのために公立大学では全 国4番目の規模にもかかわらず、神戸市、姫路市、 明石市、上郡町など学生や院生がいるキャンパス だけで8か所。天文台や研究所も含めると淡路島 も含め兵庫県内15か所に分散している。新入生の 総合教育も神戸と姫路の2か所に分かれており、 全学の統一性が大きな課題となっている。そこで 学生に統一意識を持たせる一手段として新入生に 基礎ゼミナールという全学部共通の科目を設け、 同じ教科書を用いて大学での学び方を教育するこ とになった。また、中学や高校で受験勉強を行っ ているものの、大学で自ら学ぶ基本姿勢や学ぶ方 法が十分得られていない新入生が多くなってきたことに対する対策でもある。