世界同時不況、消費者心理の傷広げる

摘要

1月に更新された5指標のうち、本欄での変化の有無の判断基準（1.5ポイント以上の増減）によると、日経ゆとりDI（現在指数）が横ばいだった以外は悪化した。日経CFI、消費者態度指数、生活不安度指数の3指標は、過去のデータと比較できる範囲（CFIは80年12月以降、態度指数は82年6月以降、不安度指数は77年4月以降）で最悪となり、消費意欲指数も1月としては93年4月の調査開始以来、最低だった。金融危機が世界同時不況へと波及するなかで、消費者心理は傷を広げ、80年代以降で最も冷え込んだ。09年に入っても消費は上向く兆しは皆無。当面、深い霧の中を迷走しそうだ。