過熱水蒸気直接乾燥システムの開発

摘要

環境負荷の低減を実現するクリーンコールテクノロジーとは、石炭を燃やした際に発生する二酸化炭素、硫黄酸化物、窒素酸化物などの有害物質を減少させる技術の総称であり、石炭の液化、ガス化、スラリー化、微粉·ブリケット化、コークス化、脱硫·脱硝、集じんなどの技術を意味する。近年においては、前述の技術を用いた低品位炭に属する亜瀝青炭、褐炭の活用が注目されている。低品位炭とは低カロリー炭の慣用名であり、1kg当たり12，500～16，700kJ以下の下級炭を指す。低品位炭は世界の石炭可採埋蔵量の約半分を占めているが、水分、灰分·が多く使用が限られている石炭である。