グァーガム相場落ち着く，国内価格は大口で500円／kg前後に

摘要

グァーガムの国内の製品価格は，大口ユー ザー向けで昨年から20％ダウンとなる500円 ／kg前後の取引が一般的となってきた。現 地製品相場の下落が大きく影響したもので， すでに現地製品相場は今年に入り暴騰前の 価格帯よりも安値で推移するようになって おり，上げ要素は見当たらない。また，例年 は作付け前の4～5月にかけて現地価格が10 ～20％程度上昇するが，今年は上げに転じ ることもなく低位安定で推移している。その 一方で，6月後半から7月にかけて開始され た作付けは，主産地のインドで昨年よりも 20～30％程度減少の150万t前後となる見通 しだ。底値に近い価格帯となったために他 の市場作物にシフトしたことが影響した。た だし，キャリーオーバーは潤沢な状況下に あり，相場が動くことはなさそうだ。シュー ルガスの登場により荒れに荒れたグァーガ ム相場は，ようやく平穏時の落ち着きを見 せ始めるようになってきた。