高い水素透過性と優れた耐水素脆性を両立したニオブ系固溶体合金膜の開発

摘要

燃料電池自動車の本格的な運用に向けて、水素ステーションなどの水素供給インフラを2015年を目処に整備することを目標とした研究開発が進められている。産業競争力懇談会（COCN）から示されているロードマップでは、本格的な普及期（2050年時点）において燃料電池自動車の普及台数約5000万台、水素消費量517億Nm~3が想定されており、この膨大な水素需要を満たすために、燃料電池に供給する高純度水素を、高効率に大量生産し、安価に安定供給するための技術を確立することが急務の課題となっている。