Vカット加工の採用は特色あるモノづくりに役立ち業績がより安定化の方向に導く：NCドア加工機導入が作業能率と品質を大幅に改善

摘要

三重県亀山市白木町は液晶パネル、液晶テレビ製品AQUOSの高品質維持管理システムによる一項生産を実現したシャープ㈱亀山工場のある亀山工業団地。タツミ産業は、その団地近くでVカット加工の内装材や木工品を製造する木工企業である。同社を立ち上げた明石賢一社長の出身地はこの亀山市で、優雅に田舎生活したい願望に駆り立てられ、自分が長男と言う立場という事情もあって、東京で7年間の勤務した電機メーカーF社を1978年（昭和53年）に退社し、実家に帰郷。電機メーカー勤務時は商品開発に携わり、モノづくりに大変興味があった。帰郷後、電機メーカーとの繋がりから大手家電メーカー·シャープの系列店の店舗内外装工事をやってみないかと勧められたことがきっかけとなり、木工分野に足を踏み入れる。愛知·岐阜を主体に東海3県のシャープ系列店舗600店に販売奨励費の援助による改装工事や看板付替えの仕事を請負うことを機に店舗内装材のモノづくりがスタートした。折からの住宅ブームに乗り、ミサワホーム㈱、大和ハウス工業㈱から住宅用内装部材の請負仕事が舞い込んだこともあって、木工場でのモノづくり提案を重視するため店舗用内外装施工工事の仕事から木工製品づくりの工場生産体制に転換、これまでのシャープ系列店の店舗改装工事から撤退した。