2008年住宅関連統計：第4四半期は回復に急ブレーキ2年ぶりの増加で109万戸が着工

摘要

国土交通省は2008年（平成20年）における新設住宅の着工状況をまとめた。それによると2008年、新設住宅は109万3,485戸、延べ床面積で9,076万8千m~2が着工し、いずれも2年ぶりに前年水準を上まわった。伸び率は戸数が前年比3.1％増、延べ床面積が0.1％増で、建築基準法の改正で激減した2007年に比べ若干回復したものの、第4四半期（10月～12月）には百年に一度といわれる世界同時不況の影響もあって回復に急ブレーキがかかり、年度末にかけての回復に不透明感を残す結果となった。年間の着工水準がほぼ安定していた2006年に比べると月間5％から10数％のマイナスで推移してきた伸び率が第4四半期に入って3ヵ月連続で20％台のマイナスに拡大し、新たな低成長要因の影響の大きざが如実に現れる結果となった。