プラスチックボトルの設計要因に関する影響度解析

摘要

設計要因による特性値の応答状態を表す推定式と，推定式を利用して定量的な影響度を示す感度を求める影響度解析法として，最適化法まで確立されている統計的手法がある．実験計画法と構造解析を組み合わせたこの手法は陽な形で推定式が作成可能であり，また，推定式を設計要因で偏微分することで簡単に感度を得ることができる．これらの特徴から，多数の設計要因に対して影響度を解析する必要があるプラスチックボトル設計への適用は有効である．本論文では，プラスチックボトルの各種特性値を有限要素法により解析し，各種条件による変形挙動を考察する．また，有限要素解析により得られた特性値に統計的手法を適用して推定式を作成し，感度を求める．これらの検討から，影響度解析のプラスチックボトル設計に対する有効性を検証する．