新世紀に飛躍するプラスチックプロセス技術

摘要

プラスチックの特徴は，金属に比べて軽量で，錆びない，化学薬品に強いなどの大きな特長に加えて，任意の形状でしかも大きさを問わず自由に製品が製造できることである。 また，既存のプラスチック材料にいろいろの機能や特性を付与して仁材質改善が容易にできることも大きな利点である。 プラスチックは化学依存度が大きく，それゆえ構成分子の種敵組み合わせ，配列，構造などによって無限に近いまったく新しいプラスチックの出現や改質の可能性を秘めている。 プラスチック産業は，過去のオイルショックや経済不況をものともせず1990年以晩飛躍的に躍進し，プラスチックの総生産量は現在い在，日本は世界一のプラスチック王国となった。 また同時に，化学工業の発展とともに技術的にも大きな躍進を遂げ，これまでの量産体制の時代から，品質の充実を図る傾向に移行してきた。 このようにプラスチックの基盤素材産業としての分野ではすでに確立しているが，現状では社会·環境に配慮した，あるいはそのニーズに適合させた生産活動が重要となり，変革が求められている。例えば，従来に比べてよりコスト低減を進めることや，高性能化·高機能化などの品質のレベルアップを図ることなどが重要視される。 さらに生活や生産から排出される廃棄物処理あるいはリサイクルとの取り組みなどに対して有効にかっ積極的に対処することが望まれる。