コンピューテーショナル·インテリジェンス研究の源流をたどる－NN部会（CI部会）の活動を中心に

摘要

1990年代初頭の発足以来，ニューラルネットワーク部会（NN部会）はニューラルネットワークの理論とその応用に関する分野を中心に活動を行ってきたが，発足当初からファジィシステム，学習，人工生命，遺伝的アルゴリズムなどの研究領域とも深いかかわりをもっていた．近年，これら関連分野との関係がますます強くなり，活動分野はニューラルネットワークのみならず，ファジィシステム，進化計算を含む，いわゆるコンピューテーショナル·インテリジェンス全般に拡大した．これを受けて，NN部会は2014年に部会名称をコンピューテーショナル·インテリジェンス部会（CI部会）と改め，再出発することとなった．このようなNN部会からCI部会への活動の変化を振り返り，計測自動制御学会におけるコンピューテーショナル·インテリジェンス研究の位置づけを考える．