チャンス発見における一般化フレーム問題への挑戦

摘要

現代科学に残された課題は，そのほとんどが今や開世界における（未知因子が関係するので実験的に観察したい状況を作ることもできない）問題を解くことである。 そのため，フレーム問題でいう「フレーム」を取り去ることが肝心となる。 それに対応して，筆者はいったん身にまとったものをつぎつぎと脱ぎ捨ててきた経緯を述べてきた。 その途中で人工知能を脱出したかもしれない。 ここまで来たら，2章の（8）も捨てよう。 蒲Г扦ⅳ毪长趣伪匾跫稀冈佻F性」であるという人は多い。 本稿に述べた手法は再現性を求めないので，科学的といえないことになる。 これは筆者に言わせれば古い規定観念である。 一回限りの地球大爆発を予測する技術の存在価値を否定し，「しまった!」を最期の言葉にするほど勇者にはとてもなれない。 それよりも，未知なことを1つ1つ明らかにしてフレーム問題を緩和して行く人間の「自然知能」に馴染む「人工知能」を育てたいところである。