ナノテクノロジーにおける知識の構造化と知識基盤

摘要

バンドギャップを自在に制御されたナノ粒子，しなやかなセラミックス，原子を一つずつ移動させるアトムテクノロジー，量子ドットの超高集積配列，超高密度ゲノムチップ，超精密ミクロロボットなど，ナノテクノロジーといったときに真っ先に頭に浮かぶものは，人それぞれだろう。 ナノテクノロジーは，実際製造技術や材料や機能や応用と，幅広い側面を含むのである。ナノであるから，「ミクロの決死圏」に出てくるように血管中を動き回るロボットは対象であるが,小さいものばかりではない。 高効率太陽電池など，制御の単位は小さいが，屋根に載せるような大きなデバイスも対象である。 ナノをメートルまで並べるなんてできるはずはをい，と考える必要はない。 シリコンウエハーなどは，すでにそれを実現している。