セラミックス蛍光体の発展－次世代のディスプレイおよび照明用蛍光体：プラズマディスプレイ用蛍光体の現在と将来

摘要

2001年よりプラズマテレビの市場は大きく伸び続けている．大型テレビにおいてリアプロジェクションテレビや液晶テレビの競争があるもの，プラズマテレビは依然として主役である．この数年間においてプラズマテレビの画質や寿命特性が著しく進歩したとともに，消費電力も液晶テレビと同等レベルまで改善されてきた．プラズマテレビの進歩にはパネル構造，駆動回路や画像表示などのみならず，蛍光体の改善も大きく寄与している．蛍光体は主にパネルメーカーのプロセスへのマッチング，高輝度化と長寿命化の三つで改善されてきた．しかし，次世代プラズマディスプレイではより高画質化·高精細化·低消費電力化が望まれており，蛍光体には更なる高輝度化や耐劣化特性の向上などの特性改善が期待されている．その関連内容のレビューについては文献を参照されたい．本稿では，2005年からの発表論文を中心としたプラズマテレビ用蛍光体の最新動向を紹介する．