リスクアセスメントによる「トリミング用110tプレスの金型交換作業」の安全対策

摘要

株式会社真岡製作所は，1969年に栃木県真岡市に設立されたダクタイル鋳鉄を製造する鋳物工場である．生産品目の80％を自動車用部品が占めている.2001年からの生産量の増加に伴い，社員数もまた増加した．全社員の55％を契約社員（派遣·中国人実習生·臨時·嘱託）が占める状況となり，安全教育が十分に浸透していないのではないかと懸念された．契約社員に対しては雇い入れ時の教育後，即現場作業に就く為経験が無く，作業に対しても不慣れであり，また外国の方については言葉の問題もあり，コミュニケーション不足になっていた．鋳造は元々多くの危険が存在する職場であることに力［え，それらの要因が更に多くの災害やヒヤリハットに繋がる不安があった．