J-PARCに期待する中性子材料強度学の研究

摘要

中性子はX線や電子線等の応力·ミクロ組織探索子に比べて，透過能が高いために，物体の内部あるいは全体の巨視的平均を測定できる点に特長がある．この特長は材料製造プロセスや変形·破壊といった力学的応答に対して，時分割その場測定ができる可能性を持っていた．しかし，これまでは中性子ビーム強度が弱かったので．加工熱処理，溶接，疲労損傷等の速い反応を追うには限界があった．J-PARC大強度中性子ビーム利用開始によってこの難点が大きく解消し新たな発展が期待される．