プラント制御システムの最前線と展望：既設資産の継承と技術進化に対応した新情報制御システム「MICREX-NX」

摘要

厳しさを増す経済情勢の中で、生産現場を支えてきた制御システムに対する要求も大きく変化してきている。IT技術の発展は、経営システムとの高度な情報統合/ネットワーク化をもたらした。 その流れの中で、制御システムには、生産現場の情報を全社的に共有し、製造計画や生産計画にフレキシブルに反映させることで、高効率かつ目的に沿った生産を可能にするシステムが求められてきている。 また、更新時期を迎える生産設備プラントでは、既設資産の活用/継承が重要な課題となる。 同時に、ライフサイクル全体の最適化をもたらし、将来の技術進歩にも対応する適応性の高いシステムであることも要求されている。一方で、プラントの安全性に関しても注目が集まっている。 国内/海外問わず安全規格が制定され、その遵守が求められている。 このように、プラント設備を取り巻く環境やそれに伴う顧客からの要望は旧来に比べ大きく変化し、従来のシステム設計では対応が困難な状況にある。 その新しい変化に応えるべく開発された、富士電機の新情報制御システム「MICREX-NX」の主なソリューションについて紹介する。